第36巻
プシー 2009

カンディンスキーの抽象に誘う一杯
このワインにはカンディンスキーの心象風景が流れている
- 国
- スペイン
- 地域
- リベラ デル ドゥエロ
- 葡萄
- 情報なし
- 年代
- 2009年
- 生産者
- ドミニオ・デ・ピングス(ピーター・シセック)
- 登場シーン
- H.Aがワイン事業部へ送って来たワイン。目の前にかかげられているこの絵画は「コンポジション2」。抽象絵画の父といわれるワシリー・カンディンスキー作。古典絵画と現代美術の狭間に流れる巨大な河の流れを生み出した、このロシアのアーティストの心象風景に似たものがこのワインの中に流れているんだ。
総合 75 / 100
テイスティングノート
ドミニオ・デ・ピングスの「プシー」は、ピーター・シセックがスペインのリベラ・デル・ドゥエロで手掛けた赤ワインなんだよ。2009年のヴィンテージで、テンプリジャーニョなどのブドウを用いたと言われているけど、正確な品種の情報は明かされていない。スペインのこのエリアは、強烈な日差しと昼夜の温度差があるから、果実の濃縮感が素晴らしいんだ。
このワイン、第36巻でH.Aがワイン事業部へ送ってきたんだ。ワシリー・カンディンスキーの「コンポジション2」が目の前に掲げられていて、その絵画の中に流れる現代と古典の狭間の流れが、まるでこのワインの中にも流れているようだって。抽象絵画の父と呼ばれるカンディンスキーのように、このワインもただの赤じゃない、何か特別な雰囲気があるんだよ。
グラスに注いでみると、深いガーネットの色合い。少しオレンジがかった縁が見えて、熟成を感じさせるね。香りを嗅ぐと、ブラックベリーやチェリーの濃厚な果実味が広がって、さらにトーストやスパイスのニュアンスが複雑に絡み合ってくる。味わいは、まず豊潤な果実の甘みが口いっぱいに広がって、次に滑らかな酸味が全体を引き締めてくれる。
このワインのタンニンは、ヴィロードのように柔らかく、長い余韻が心地よく続くんだ。複雑さもありながら、バランスが見事にとれているから、飲むたびに新しい発見があるよ。このプシー、開けるときは少し時間をかけてデキャンタージュするといいかもね。