第十使徒

グラン・エシェゾー 2002

グラン・エシェゾー 2002

力強さと繊細さの共鳴

光を求めて、闇から抜け出す瞬間のような

国
フランス
地域
ブルゴーニュ(グラン・エシェゾー)
葡萄
ピノ・ノワール100%
年代
2002年
生産者
ロベール・シュルグ
登場シーン
第34巻 #330〜
酸味タンニンボディ果実味余韻複雑さ77/ 100

総合 77 / 100

神咲豊多香の手紙

ここは夜なのか、それとも地の底なのか。激しい生命力を孕みながら私は種子のようにその時を待つ。生きることの意味を探し続けて彷徨うことは決してたやすくはない。それは時に振り返り、時に駆け出し、立ち止まって思い悩むことの繰り返しなのだ。胎動そして誕生。闇を這い登り、光の誘惑に導かれ、目指すものはまだ見ぬ空。地の底とめくるめく外界を隔てる地平を突き抜けて私は木の芽のように天にその手を伸ばす。光だ。待ち続けた光。私は一気呵成に果てしない空を目指し巨木となり天に向かって行く。眼下に広がる大地、生命の坩堝、土、水、草、花、獣、人はもちろん小さな虫けらまでも私は今虚空から俯瞰している。胸に一節の歌が浮かんだ。「花に鳴く鶯水に住むかはづの声を聞けば、生きとし生けるものいづれか歌をよまざりける。力も入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をもなぐさむる歌なり」。宇宙から望む地球とはかくなるものか、闇の直中に浮かぶ優しき輝き、命の源。このワインは魂である。このワインは俯瞰した大地である。このワインは宇宙の広がりである。そしてこのワインは「希望」である。

テイスティングノート

ロベール・シュルグのグラン・エシェゾー、2002年ヴィンテージは特別なんだよ。ブルゴーニュの中でもこのワインは、ピノ・ノワールの豊かな表現力を持っているんだ。特にグラン・エシェゾーの畑から生まれるこの一本は、その土壌と気候の恩恵を受けて、他にはない魅力を放っているんだよ。

このワインは、『神の雫』第34巻に登場するんだ。使徒が大切にしている一本なんだけど、この巻でどんな評価を受けているか、気になるよね。特にこの巻では、ワインの深みや複雑さが取り上げられているんだ。

さあ、グラスに注いでみよう。深みのあるルビー色がまず目を引くよね。縁には少しオレンジがかっていて、見た目からして熟成の度合いがわかる。香りを嗅いでみて、熟したブラックチェリーやプラムの香りがふわっと広がって、さらにそこにスパイスやモカのニュアンスが加わるんだ。口に含むと、果実味が豊かに広がって、タンニンはヴィロードのように滑らかで、酸味も生き生きとしているんだよ。

このワインの余韻は長く、飲むたびに新しい発見があるよ。温度は16度くらいで、少し大きめのグラスで楽しむと、この豊かな香りと味わいがより引き立つんだ。デカントはせずに、そのまま楽しむのがいいよ。