第24巻
シャトー・モンローズ 1997

時を超えたボルドーの深淵
夕暮れの丘に輝く薔薇色の光景が広がる。
- 国
- フランス
- 地域
- ボルドー
- 葡萄
- カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローほか
- 年代
- 1997年
- 生産者
- シャトー・モンローズ
- 登場シーン
- メドックマラソンで、雫が豊多香を思い出しながら飲んだワイン。夕刻の仄かな温もりと、草いきれを帯びた温もりのある風が頬を優しく撫でていく。西日に輝く薔薇色の丘の光景。
総合 73 / 100
テイスティングノート
シャトー・モンローズは、ボルドーの中でも特に名高いサン・テステフ地区に位置しているんだ。このワインは、力強さとエレガンスの絶妙なバランスを持つことで知られていて、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが主に使われているのが特徴。1997年のヴィンテージは、当時の気候の影響が微妙に表れていて、ボルドーの真髄を楽しむにはもってこいだよ。
第24巻では、雫がメドックマラソンの中でこのワインを味わったんだ。夕刻の西日が薔薇色の丘を照らし、優しい風が頬を撫でる中、雫は父・豊多香のことを思い出しながら、このワインの深みを感じた。自然の中で味わうワインの素晴らしさを、彼は改めて実感したんだと思うよ。
さて、グラスに注いでみると、色は深いガーネットに少しオレンジがかった縁が見える。香りは開いていて、熟したブラックチェリーやカシスのアロマを感じるよ。さらに、紅茶やスーボワのニュアンスが時間とともに現れる。口に含むと、まろやかで豊かな果実味が広がり、酸味は溌剌としているけど、全体のバランスを保っているんだ。タンニンはしなやかで、シルキーな質感が心地いい。
余韻は長く、複雑な味わいが口の中で続く。このワインは、エレガントでありながら力強さを兼ね備えた、まさにボルドーの伝統が詰まった一本だね。開ける際には、少しデキャンタージュしてから楽しむと、香りと味わいがより引き立つよ。